2005年07月06日
■ すべては愛に
![]() | すべては愛に―天才ピアニスト、デヴィッド・ヘルフゴットの生涯 ギリアン ヘルフゴット アリッサ タンスカヤ Gillian Helfgott Alissa Tanskaya 角川書店 1997-04 売り上げランキング : 530,189 おすすめ平均 ![]() Amazonで詳しく見る by G-Tools |
とても綺麗なブルーの装丁に惹かれて、思わず手に取った一冊です。
映画「シャイン」の原作といえば、わかるでしょうか。
類まれなるピアノの才能に恵まれた、デヴィット・ヘルフゴット。
神童として、将来を約束されたかに見えたデヴィットですが、
幼少の頃からの父親との葛藤、貧困による失意などから、
次第に精神を病んでしまいます。
そのデヴィットが、再び音楽の喜びに出会い、ピアニストとしてカムバックするまでの軌跡を、
彼の妻である、ギリアン・ヘルフゴットが綴ったノンフィクションです。
デヴィットが辿ってきた人生や、苦難を乗り越えてカムバックするまでの過程もとても感動的なのですが、
その中でも特に惹きつけられるのが、デヴィットの人柄です。
疑うことを知らず、純粋無垢なデヴィット。
そんな彼の優しさや暖かさが、この本を通して読み手である私に伝わってくるのです。
心の病から、普段の生活では注意力散漫になったり、
じっとしていられなかったりするのですが、
一旦ピアノの前に座ると、何時間でも引き続けるそうです。
欲張りになって、ついついいろんなものを欲しがってしまいますが、
ただひとつの夢に向かって突き進むことの大切さを、教えられたような気がします。
私はもともとたくさんの本を読むよりも、気に入ったものを何度も読み返すのが好きなのですが、
この本も、その中の1冊です。
「生きる」ということの本質が、この本にはつまっています。
投稿者 Naomi : 2005年07月06日 20:57

