2005年10月30日
 ■  愛するとき 愛されるとき

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愛するとき愛されるとき 藤本ひとみ著 講談社
 
私の大好きな作家の1人、藤本ひとみさんの恋愛エッセイです。

学生時代は集英社コバルト文庫を愛読していましたし、
最近では、歴史小説などもよく読んでいます。
藤本ひとみさんは西洋史にとても詳しく、まるでその場にいたのではないかというくらいの綿密な描写なので、
読んでいる私も、その場の光景を頭の中で思いめぐらすことができるのです。

この本は、そんな藤本ひとみさんの、日常生活の中の出来事や人間関係をもとに書かれた、恋愛エッセイです。
私は、藤本さんの文体がとても好きなのですが、
まじめな文章もあり、笑える文章もあり、最後にオチがあるものもあり(笑、という感じで、
読んでいて本当に飽きません。

このエッセイ集の中でとても印象に残ったのが、「恋の不条理」について書かれているところ。

恋というものは、魅力的な人間のほんのちょっぴりの努力と、
それに魅せられている人間の膨大な忍耐と、
いつかはそれを逆転したいという希望で成り立っている。

ものすご~~くよくわかります。これ(笑
私はほとんどにおいて、後者です^^;

恋ってかなり、不平等です。
先に恋しちゃった方が、圧倒的に不利です。
このあたりに、恋と愛の違いがあるのかもしれませんね。

恋愛をいろんな角度から見ている、藤本ひとみさんのこのエッセイ集、一読の価値ありです。

 

投稿者 Naomi : 17:47
2005年10月12日
 ■  破天荒!-サウスウエスト航空 驚愕の経営-
4822240835破天荒!―サウスウエスト航空 驚愕の経営
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サウスウエスト航空は、飛行時間1時間程度の短距離路線というニッチ市場だけを狙い、格安運賃と、最高の顧客サービスで、絶大な人気を誇るアメリカの航空会社です。
この本には、その成功の秘訣が収められています。

社員第一、顧客第二主義。それが、サウスウエスト航空のやり方だそうです。
人は、自分が認められていると自覚した時、勇気を持って新しいことに挑戦し、成功させる自身を持つ。
そういう信念の元に、会社が成り立っています。

この本を読み終わった後、思わずもう1冊買ってうちの上司にプレゼントしてしまいました(笑
ぜひとも読んで欲しかったので。

読み進んでいくと、アメリカだから通用するのかなと思ってしまう箇所もありましたが、
信念はひとつ。
「格安の運賃で、最高のサービスを」
ただ、そのやり方がかなり型破りです。

客室乗務員が座席上部の荷物入れに隠れていたり、大きな訴訟を腕相撲で解決したり。
日本ではとうてい受け入れられないでしょうね(^^;

でも、その根っこにあるものは、「お客様を喜ばせたい」という思い。
これは、国なんて関係ありませんね。
サウスウエスト航空の社員のすごいところは、仕事だからという理由でサービスを行うのではなく、
人として、相手に対して何ができるかを常に考えているところ。
もともとの人間性もあるのでしょうが、サウスウエスト航空の社風によるところも大きいと思います。

この会社が突飛で型破りだと言われている例をいくつかご紹介。

・顧客は二の次だと考えている
・「ズボンの着用は自由という職場で働いてみませんか?」という求人広告を出す
・経営方針の起案より、パーティーの企画に時間をかける

これだけ読むと、すごくいい加減な会社のように思えてしまいますが、
決してそんなことはありません。
直接顧客と接する乗務員だけではなく、あらゆる部署に所属している社員全員が、
ひとつの目標に向かって邁進している姿は、本当に圧巻です。

実際、サウスウエスト航空の離職率は、かなり低いとのこと。
みんな自分の仕事に誇りを持って臨んでいる証拠ですし、そう思わせてくれる会社なんでしょうね。

会社の経営方針と平行して、リーダーシップについても書かれているのですが、
なるほど~と思わず納得してしまいます。
業種問わず、自分の仕事について悩んでいる人に読んで頂きたい1冊ですね。

でもこういういわゆるビジネス書を読んでいつも思うのですが、
読んで納得するだけではダメなんですよね。
実際に行動に移せるかどうかで、うまくいくかどうかは決まってきます。

私はどうなんでしょうか・・・・。

 


投稿者 Naomi : 20:48
2005年10月02日
 ■  こんな夜更けにバナナかよ
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筋ジストロフィーという難病を抱えた鹿野靖明さんと、ボランティアの人たちの交流を描いた作品です。

人工呼吸器を付けて、身体がほとんど動かない状態。
24時間介護の手を必要とし、寝返りさえも1人でうてない。
そんな状況が想像できるでしょうか。
実際に自分がそうだったらと考えるのは難しく、そのストレスはきっと想像以上のものでしょう。

障害者とボランティアと言うと、「支えられる人」と「支える人」という先入観があったのですが、
ここ「鹿野邸」ではそんなものではなく、もっと人間っぽい、人対人の関係があったようです。

わがままも言えば、恋愛もする。
気に入らなければ、平気でボランティアに「帰れ!」と怒鳴り散らしたりもしていたようで、
鹿野さんに惹きつけられる人がいる反面、ボランティアを辞めていく人も多かったようです。

よくある感動的なストーリーとは違って、良いところも悪いところも含めて、人間のあらゆる面が浮き彫りになっている作品です。
また、障害者に対する現実の厳しさや、介護制度の現実も詳しく書かれています。

「生きる」ということを、あらためて考えさせられました。

 

投稿者 Naomi : 20:08